2018年03月31日

納車

FX110の納車は2週間後となり、その間に販売証明書を持って役場に行きます。簡単な書類を書くとすぐにナンバーを出してくれました。数分で完了です。分かっていても、実際、こんなに手軽なものかと・・4輪とは大違いです、平日に時間をとることさえできれば。それと、保険屋さんに電話して、手持ちの4輪車の保険のうち1つにファミリーバイク特約をつけました。

いよいよ納車です。陸送業者がトラックに積んで持ってきたので、エンジンがかかるかだけチェック。キック一発でかかりました。ごきげんです。書類にサインして車庫に収め、ナンバープレートを取り付けます。そうするともう、走りに出かけられます。

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納車直後、ナンバー取り付け前

前に乗っていたときのヘルメットやグローブ、ジャケットを引っ張り出してきて、まずは近所の車の来なさそうなところで試走です。前の大型車に比べると圧倒的に軽く、車庫前の坂道でも不安はありません。コックをONにしてキックをするとすんなりエンジンがかかります。そのまま1速に入れ、走り出します。

大してバイクの経験はないのに、2速に上げるときについ左手のレバーを握ってしまいます。といっても強く効くブレーキではないので大変なことにはなりませんが。乗ってみると、1速はかなりローギアードなので2速の発進で十分です。中間のトルクがあり、上に行くとだんだんまたトルクが下がる特性で、振動が増えるのであんまり引っ張ることを求めるタイプではありません。

エンジンが温まってくるとアイドルが下がり、近所を少し回って帰ってくる頃にはエンストしかかるぐらいになりました。降りてよく見てみると、キャブに直接ついているチョークレバーが引かれています。保証なしの現車渡しで、取説がなく、ちゃんとチェックしていなかったのです。チョークを戻すと快調になります。

もう1つ、不具合を発見しました。メーターにはバーグラフ式のタコメーターがついていると思っていたのですが、まったく表示されません。そういうものだったっけ・・と思いながら、帰ってきてから調べてみます。やっぱり、あるはずです。無保証の現車渡し(といっても整備付き)で購入しているので文句を言う筋合いではないのですが、念のため販売店に「タコメータが動かないようですが、なにか設定ミスとかあるのでしょうか?」と一報だけ入れておいてから配線を見てみます。

バッテリー上のカプラー周りを見ていると、原因らしきものを見つけました。カプラーのうち1つで、ピンが少し抜けたようになっているところがあります。これを押し込んでみると、タコメータが動き出しました。販売店には「動きました、お騒がせしました」と連絡しました。もしかしたらこれが安値の原因だったのかもしれません。

他には前後ホイールのスポークが、錆びとまでは言わないものの、少し白っぽくなっていたり、取説やリアブレーキディスクのプロテクターがないぐらいです。ネットで見てみると、フロントフォークのアウターチューブやホイールのリムが茶色に脱色しているものを多く見かけますが、そういうこともありません。良い買い物でした。
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2018年03月04日

FX110購入

新車定価27万円のCCW(クリーブランドサイクルワークス) FX110。保証なしの個体が廉価に売られています。同じ店でも保証付きのものは定価あたりで売られているので、どうにも訳ありな感じが漂いますが、買おうとしているのは実用車でなくオモチャです。早速電話してみました。

「きれいなバイクですよー もちろん何も問題ありません。でも現車1台限りですので、売れちゃったらごめんなさい」

商売ですから当然ですが、うまくやられている気がしないでもありません。しかしそう言っていても仕方がないので、残っていることを願いながら週末までを過ごし、隣県のお店まで行ってきました。

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果たしてそのお店に、まだその車両はありました。「さっきも別の方が見に来られてました」などと言われ、落ち着きを失わないようにしながら現車を見ると、たしかにどこも悪くなさそうですし傷もありません。オドメータもも2kmで正真正銘の新車。さっそく跨がらせてもらいました。シート高が高めということは分かっていたのですが、細身の車体であること、体重でサスが割りと沈み込むことから問題なさそう。ハンドルやステップの位置関係も良い感じです。分厚い塗装など、見た目の品質も悪くない。

お店はご覧のとおり、KTMなどの外車を中心にしたお店で、オフロードに強そう。FX110の販売実績も多く、他にモタード仕様(17インチのオンロードタイヤを履かせたバージョン)も置いてありました。店主によると、かなり走破性がよく面白い車両とのこと。昔、4輪のオフロード車に乗っていたことがありましたが、オフロードに踏み入れる機会がなく、ほとんど活用しませんでした。しかしこのバイクならあちこち行けそう。そういう、4輪でできないこともしたいので、もう買っちゃおうかという気分になりました。

全体のデザインや作りはブログやら動画やらで確認していましたが,前後ホイールサイズが大きいこともあって、原付二種としては思った以上にかなり大きいです。エンジンなど実質的にはカブですが、機械に詳しくない人には、そうは見えない。その場で「買います」と言いそうになりましたが、家族にはまだ話していません。前回は無断で買ったことが不評の原因だったので、これでは後々楽しめない、と思い、後ろ髪をひかれる思いで「相談して明日返事します」といって店を後にしました。

自宅に帰り、落ち着いた頃を見計らって談判します。やはり、ここ数年研究を続けていたことはバレていたようで、「やっぱり?」と言われましたが、ちゃんと事前に話したことと、その間の時間の蓄積もあり、なんとか許可を得て、翌日またお店に行って手続きをしてきました。
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2018年03月01日

FX110について

生来、他人と違う変わった物が好きな自分にとって、マイナーなFX110には俄然興味を惹かれます。じっくり検討してみることにしました。

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まずオフ車というところ。地元にはいくつかよく整備された林道があり、四輪車で何度か途中まで行ったことがあるのですが、どうも飛び石でボディが痛みそうで、あまり未舗装路を進みたい気持ちにはなりませんでした。その点、こういうオフ車なら楽しく走れそうだし、実際そういうバイクが行ったり来たりして楽しそうにしていました。舗装路で飛ばしたいという気持ちがないこと(むしろ舗装路向きでないほうが飛ばさず安全そうに思うこと)、また知人が小さいオフ車にハマっていて面白いよとやたらと宣伝することから、興味が湧いていたところでした。それに、もしオフ車が自分に向かなくても、FX110には17インチのオンロードタイヤキット(モタードキット)もあり、つぶしが利きそうです。

次に、遠心自動クラッチというところが気になります。四輪車ではいまや絶滅危惧種と言えるMTを何台も乗り継いでいるぐらいなのでクラッチ操作は好きですが、二輪車では四輪車ほどエンブレを使わないこと、ダブルクラッチやヒール&トゥに相当するテクニックがないこと(ドグクラッチ式のシーケンシャルシフトですし)、などから、四輪車ほどにはクラッチ操作の楽しみの比重が高くないと感じていました。FX110は遠心クラッチですがMTなのでギアチェンジは楽しめるし、シフトペダル操作中はクラッチが切れ、ペダルを少し戻せば半クラ的な操作もできるようで、過不足ありません。さらに調べていくと、どうやら本格的なオフロード競技(モトクロス)では、わざわざMT車の手動クラッチを遠心自動クラッチに変更するキット(リクルス)が流行っていて、トップ選手でも愛用していることがわかりました。FX110ではリアブレーキが右足のペダルでなく左手のレバー(MT車のクラッチレバーがFX110ではリアブレーキになる)ですが、これも条件の悪いところを両足をつきながらクリアするためとのこと。セルなしのキックスターター式なので、エンストの危険がほとんどないというのもメリットです。いずれにしても、左手にクラッチレバーがないだけで、かわりに左足の操作でクラッチを切ったままキープが出来るということを知り、問題なし、むしろメリット大というふうに思えてきました。

CCW(クリーブランドサイクルワークス)は米国の企業ですが、車両の製造は台湾のようです。国産車に比べると品質が劣るようですが、いろいろネットで見ているところでは、中華キットバイクのような酷さではないようです。比較対象のSACHS MADASS125は中国製ですが、それよりはよさそう。それになんといっても、エンジンは今や世界共通規格と言っても過言ではないカブの設計に基づくもの。消耗品類(オイルシール等)は国産の高品質なものがそのまま使えるし、チューニングパーツもほとんど流用が利きそうです。それに、いざエンジンがダメになっても、ポン付け出来るエンジンがいろいろあり、なにかと潰しがききます。機械いじりが目的で買うわけですが、優等生過ぎてもつまらないというのを四輪車で実感しているので、むしろちょうどいいぐらいに思えます。

作りとしては、車格・車重の割にしっかりした倒立式フロントフォーク、前後2ポッドのディスクブレーキ。前後21インチのワイヤスポークホイールはビードストッパー付きのアルミリムで、ハンドルバーもアルミ製のテーパータイプ、メーターもタコメータやギアポジション表示付きのデジタルタイプ。細かいことですが、メインキーもハンドルロック一体式だったりと割に手抜きがない設計で、全体の黒色仕上げも良い感じ。交換できない部分はちゃんと出来ている印象です。

白っぽいものが多いオフ車にして、黒基調にライムグリーンで統一されたクールなデザイン、圧倒的な軽さ。その他、シート下にうまく収められていて目立たないマフラーの処理や、他にない前後21インチの大きなホイール、寝かされた直押し式のリアサス、相対的にコンパクトな前後ディスクブレーキなど、MTBっぽく見せるまとめかたも好印象です。これはいいかもしれない・・と、気持ちがはやります。
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