2019年04月28日

フロアジャッキでバイクの整備

オフ車は二輪車の中でも軽いとはいえ、人手で持ち上げるのは簡単ではありません。前のFX110は特に軽かったのでなんとか持ち上げて台に乗せることもできましたし、XR250もやりようによっては可能ですが、サスが柔らかいこともあってちょっとやりにくい。どうせならバイク用のジャッキを、と言いたいところですが、値段はともかく場所を食うのが困りもの、自動車用のフロアジャッキならあるんだけど、・・と考えて、あ、ちょっと改造すればいけるんじゃないかと思いつきました。ネットで調べると、数は少ないものの同様のことを考えている人もおられました。やってみましょう。

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今回はのっけから完成写真です。フロアジャッキは1点を支えるものですが、その先端部は一応、水平を保つようにできています。ここには受け皿状のものがついていますが、それを外して30cmぐらいの棒をつけることでバイクのジャッキアップができます。高さも、こんな安物のフロアジャッキでもオフ車に使えるぐらいは上がります。

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まずは皿状の部品を外す作業です。ジャッキの先端部を分解し、かしめてあるピンを落とします。かなり頑丈な構造なので時間がかかりますが、リューター用の超硬カッターで頭を削ることで抜き取ることができました。この穴にはM12のネジがちょうどぐらいなので、ボルトとナットで受け皿をつけ直すこともできます。

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棒状のパーツは頑丈なものである必要があります。ホームセンターで探したところ、自分で加工できそうなもので頑丈そうなものはこれ(20mm x 30mm、t=2mmの角パイプ)しかありませんでした。ほんとうは芯まで詰まったものが欲しかったのですが、まあオフ車なら大丈夫でしょう。底の面だけで全体を支えると強度に不安があるのと、ボルトが回せるように上面に大きい穴を開けると強度が落ちると思われるので、いろいろ思案した結果、上にはボルトの頭ぴったりの六角形の穴を開け、ナットで位置を合わせることにしました。たまたまナットの厚みがちょうどよく、ツライチになってくれました。

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ジャッキアップしたところ。ジャッキの精度(遊び)の関係で少しぐらつきますが、まあ、チェーンの給油ぐらいには十分です。もうちょっと凝った作業には馬をかけたほうがいいでしょう。

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アルミの角パイプだけでは強度に少し不安があるのと傷が入りやすいので、枕木を作ることにしました。手元にあった廃材の角材に、ノミを使って気合で溝を手彫りしました。ぐらつきもなくいい感じです。
posted by tksg at 20:37| Comment(0) | その他