2019年06月09日

試運転

先週受け取った1988年式NSR250Rですが、ようやく少し時間が取れたので小一時間、30kmほど周辺を走ってきました。第一印象は、思った以上に違和感がなかったこと。オフ車とは正反対のポジションで、ハンドルが遠く・低く・狭く、ステップは高くて後ろより。さっと足を上げてステップにかけるところからしてこれまでの習慣どおりにはいかないはずですが、停止時にまたがって「ハンドルは、シフトは、リアブレーキはこんな感じで・・」と確認したときの違和感は、走り出すととたんにゼロになりました。このポジションにも当然、ちゃんと必然性があるわけですね。

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低回転はトルクが薄いと言われるものの、発進や序盤の加速に難儀するほどのことはありません。そうはいってもエンストはしたくないので割と回しつつクラッチを繋ぎましたが、思いのほかクラッチが繋がりすぎた場合でもエンジンの回転マスが小さいためか、ドンと出ることもなく回転が下がるだけで、荒っぽい動きにはなりづらい。もちろんそこからは十分な加速力があり、さらに7000rpmを超えたあたりから、鮮烈に、がぜんトルクアップします。スロットル一定のままでも回転が上がると、スウッと前方の真空地帯に吸い寄せられるような不思議な感覚。後半,慣れてきたところで、低いギアでレブリミットの近くまで回してみましたが、フルスロットルではないので、これはものすごく気持ちよく加速するバイクだなあ、という印象を持ちながらも、恐怖を感じるほどではなく済みました。排気量の大きいバイクとは違い回転を上げないとパワーが出ないので、エンジンの大きさによるギクシャク、つまりドンツキや過剰なエンブレがなく乗りやすいです。

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88のNSRでよく言われるのは、曲がらないとか、運転にスキルを要するという話。でもきっとこれは、サーキットでタイムを競うような領域のことなんだろうと思います。田舎の空いた道路の大きなカーブから農道の小さな交差点まで、曲がる・止まるに特に違和感はありません。オフ車はリーンアウトしてバイクを倒していかないとターンが大きくなりすぎるきらいがありますが、そういうのもなく、自然体で好きな曲がり方で曲がれます。1988年式のオリジナルはリヤタイヤが18インチですが,これはガルアーム装着に伴い、乗りやすいと言われる1990年以降(MC21)と同様の17インチになっているからかもしれません。車重が軽いのでモッサリしたところがなく、かといって落ち着きもしっかりあり、乗り始めにありがちな「おっとっと」的なことは全くなし。剛性感の高さが軽さを補うのか、走行中の路面の段差などもうまくいなしてくれる感じです。

止まる方も、ブレーキが強力ということで、握りゴケしたら嫌だなあと思っていたのですが、思った以上にブレーキング初期は緩やかな制動力の立ち上がりで速度コントロールもしやすく、姿勢変化が小さいことや余裕の足つき性もあって停止時に気を使うことがオフ車よりも少なく、気楽な感じです。ニュートラルがとても出しやすく、交差点で腰を起こして休むのも簡単。タンクの幅なども自分にはピッタリのようで、ニーグリップがしやすく、恐れていたほどハンドルに寄りかかっていなかったようで、手が痛くなることもありませんでした。シートラバーだけの簡素なシートも、すぐにお尻が痛くなるんじゃないかという予想に反して、小一時間の運転では違和感なし。漠然と持っていた不安がほとんど解消した、よい試運転でした。

そんななかで、今回気を使った点としては、「かぶらせないように」かなり意識して高回転を保ったところでしょうか。空いた田舎道が中心で、速度が出せない状況ではなかったのに、4速をわずかに使った程度で、大半は3速までだったと思います。前に遅い軽トラがいたりしたら2速とか、へたしたら1速とか。ともあれ、少し気を使いすぎたのかも。今は安全のため(オイル供給がきちんと確認できるまで)燃料タンクにもオイルを投入(混合)しており、かぶりやすい状況ということもあります。もう少し様子がわかってきたら、低回転も使いつつ、かぶり気味になったら高回転を使うなどして、さほど「気を使った運転」に徹しなくてもよいようになるんじゃないかと思います。走り始めよりも温まってきた後半のほうがどことなくアイドリングや低回転が安定になった気がするので、少しはカーボンも飛んだんじゃないかなと思ったり。

前回取り付けたウインカー内蔵ミラーは振動など少し気になる点があって今は取り外しています。そのかわりにヘッドライト脇のウインカーのバルブのワット数を上げるとハイフラも起こらなくなり、視認性も高くなりました。
posted by tksg at 23:20| Comment(0) | NSR250R