NSR250Rの持病の一つとも言われるチェンジペダルのガタ。下の写真のように、シフト軸からリンク(ピロボール)までの奥行きがあり、チェンジアームが軸方向に長いために不要な力がアーム取付部にかかりやすく、そのうちすり減ってガタが生じてきます(ボルトが軸の溝に引っかかるので脱落はしません)。
先日、チェンジペダルの高さを調整したときに、この部分に少しガタがあるのを認識しました。運転に困るほどではないのでそのままにしておこうかと思ったのですが、ガタガタしたまま乗っていると摩耗が進行しやすいので、ちゃんと処置しておくことにしました。連日暑い日が続きますが、今日は台風10号の通過で暑さも少しましで、出かけるわけにも行かないので作業に着手。
少しのガタならアーム取付部のネジを増し締めすればよいですが、割りの部分が接触するところまで進行している場合、増し締めでは効果がありません。そこで、リューターに薄手の切断砥石を付け、割りの隙間をわずかだけ広げて整えます。そして車両に取り付け直したところ、アームと軸の間のガタは完全に解決できました。もっと摩耗が進むと交換しかありませんが、純正部品は在庫払底だそうで、社外品を使うのが良いようです。
実は今回、始めて左側のカウルを外したのでいろいろ観察。純正と違うのは、ラジエーターがラウンドタイプになっているのと、サイドスタンドが細身のものに交換されているぐらいでしょうか。クランクケースやヘッドに比べてシリンダーの表面がきれいなので、これは一度交換されているのではないかと思います。
2019年08月15日
チェンジペダルのガタをなくす
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| NSR250R
2019年08月11日
いろいろ調整
このNSR250Rは1988年式ですが、1990-1993年式のリアスイングアーム「ガルアーム」が装着されています。こちらで書いたように車高を補正するためのリンクアームも装着されていますが、それでも少し車高が高い気がしています。
リアのカウルが交換されているうえ、1988年式オリジナルの18インチリアホイールから1990年以降の17インチホイールに交換されているのでわかりにくいのですが、マフラーとタイヤの位置関係などを見ると、やはりちょっと高いように思われます。そこで少しリア車高を下げてみることにしました。
リアサスのプリロードを変更することで車高を変えることができます。ただし停車時(非乗車時)はダンパーが伸び切った状態で、この長さはプリロードでは変化しないので停車中の車高には変化がありません。またがった感じでは足付きから1〜2cmほど下がった気がしますが、いずれにしてもちょっと走ってみて感触がどうかでしょうか。フロントのプリロードは最弱になっていたのですが大きい段差で少し遊び感があるのでフロント側は一段回だけ逆にプリロードを強くしてみました。
リアカウルを外したついでにリミッターを解除できるスイッチを取り付けてみました。このリミッターは最高速を180km/hに制限するスピードリミッターではなく、RCバルブの開度を制限することにより最高出力を45psに抑えるためのリミッターです。1988年式のNSR250Rでは上の写真の赤丸内のギボシを抜くだけでこのリミッターが解除され、フルパワー化されます。当時、この手の2ストロークレプリカはヤマハのTZR250などと熾烈な競争にあっただけでなく、サーキット走行に利用されることが多いことから簡単にフルパワー化できるようにしたのでしょう。しかしこのあまりに簡単な、いかにも「解除してください」と言わんばかりの作りは他メーカーから批判を受けたようで、この1988年式ではそもそも45psに収まっていないとも言われた最高出力ともども、次年度の1989年式から対策が施されてマイルドになってしまいました。
リミッターを解除したままにしてしまう人も多いようですが、この配線(エンジン回転数をRCバルブサブコントローラーに伝える配線)を抜くとオイルポンプの電子制御もカットされオイル供給量が増えてしまいます。サーキットでは問題ないようですが、街乗りだとかぶりやすくなったりオイル消費量が増えたりすることになるので、スイッチで簡単に切り替えられるようにしてみました。といってもスイッチの先にギボシのオスメスをつけるだけです。
スイッチは雨がかかりにくく不用意に触ってしまいそうにないタンクの奥(エアクリーナーボックスの側面)に貼り付けてみました。現状でも十二分なパワーがあるので解除する必要は感じませんが、そのうち一度試してみたいと思います。
他に、シフトペダルの位置が高すぎるので少し下げるなどの調整もしました。車庫内は日陰とはいえこの連日の暑さ。これ以上作業したり乗りに出かけたりすると熱中症になりそうなのでこのへんで切り上げました。
リアのカウルが交換されているうえ、1988年式オリジナルの18インチリアホイールから1990年以降の17インチホイールに交換されているのでわかりにくいのですが、マフラーとタイヤの位置関係などを見ると、やはりちょっと高いように思われます。そこで少しリア車高を下げてみることにしました。
リアサスのプリロードを変更することで車高を変えることができます。ただし停車時(非乗車時)はダンパーが伸び切った状態で、この長さはプリロードでは変化しないので停車中の車高には変化がありません。またがった感じでは足付きから1〜2cmほど下がった気がしますが、いずれにしてもちょっと走ってみて感触がどうかでしょうか。フロントのプリロードは最弱になっていたのですが大きい段差で少し遊び感があるのでフロント側は一段回だけ逆にプリロードを強くしてみました。
リアカウルを外したついでにリミッターを解除できるスイッチを取り付けてみました。このリミッターは最高速を180km/hに制限するスピードリミッターではなく、RCバルブの開度を制限することにより最高出力を45psに抑えるためのリミッターです。1988年式のNSR250Rでは上の写真の赤丸内のギボシを抜くだけでこのリミッターが解除され、フルパワー化されます。当時、この手の2ストロークレプリカはヤマハのTZR250などと熾烈な競争にあっただけでなく、サーキット走行に利用されることが多いことから簡単にフルパワー化できるようにしたのでしょう。しかしこのあまりに簡単な、いかにも「解除してください」と言わんばかりの作りは他メーカーから批判を受けたようで、この1988年式ではそもそも45psに収まっていないとも言われた最高出力ともども、次年度の1989年式から対策が施されてマイルドになってしまいました。
リミッターを解除したままにしてしまう人も多いようですが、この配線(エンジン回転数をRCバルブサブコントローラーに伝える配線)を抜くとオイルポンプの電子制御もカットされオイル供給量が増えてしまいます。サーキットでは問題ないようですが、街乗りだとかぶりやすくなったりオイル消費量が増えたりすることになるので、スイッチで簡単に切り替えられるようにしてみました。といってもスイッチの先にギボシのオスメスをつけるだけです。
スイッチは雨がかかりにくく不用意に触ってしまいそうにないタンクの奥(エアクリーナーボックスの側面)に貼り付けてみました。現状でも十二分なパワーがあるので解除する必要は感じませんが、そのうち一度試してみたいと思います。
他に、シフトペダルの位置が高すぎるので少し下げるなどの調整もしました。車庫内は日陰とはいえこの連日の暑さ。これ以上作業したり乗りに出かけたりすると熱中症になりそうなのでこのへんで切り上げました。
posted by tksg at 22:16| Comment(0)
| NSR250R
2019年08月04日
サイレンサーステーの交換
このNSR250Rはシートカウルが交換されシングルシート化されています。タンデムする予定はないのですが、ツーリングに出かけるときの積載性の低さが気になります。タンデムシートは当然、人の体重に耐えられるよう頑丈に取り付けられていて、カウルそのものに力がかからないような構造になっています。しかしこの車両ではシートカウルの内側から支えるものがありませんので、重いものを乗せるとカウルに負担がかかってしまいます。そこでいろいろ思案した結果、サイドバッグを使うことにしました。
NSR250Rは年式によりサイレンサーの高さや配置がまちまちですが、この1988年式の場合、左右のサイレンサーの高さが揃っています。またシートに平行に斜めになっているので、熱的問題さえ解決すればサイドバッグが後輪に触れないようにガードするステーの代わりをしてくれそうです。しかしこの車両の場合、サイレンサーステーが武川のステンレス製のものに交換され、リアブレーキのリザーバーもそこに取り付けられています。純正品はタンデムステップを兼ねたステーとなっていてより頑丈でバッグの重量がかかっても問題なさそうなので、純正品を取り付けることにしました。
ヤフオクで純正ステップを探し、不要な部品(タンデムステップそのもの)が付いていない安価なものを探します。ものによってはインシュレーターのゴムやその中のカラーがないものもありますが、これは必要なものなので付いているものを探して落札。NSR250Rのパーツはどれも軽量な作りになっていますが、このステーも肉抜きなどされていて思ったより軽いものでした。ただしこのタンデムステップをつける部分が出っ張っていて不格好なので切り落とすことにします。
グラインダーにカッター型の薄い砥石を付けて不要な部分を切り落とした後、厚みのある砥石やサンドペーパー型の砥石を使って形を整えます。最後にリューターで仕上げ。ちょっと磨いたのできれいになりました。
リザーバータンクは純正ステーには付きませんので、カウルに隠れる形になりますが位置を変更します。シートレールはかなり丁寧にリブなどをカットしてあるので元の位置ではありませんが、よいところに十分な空間がありました。
装着後の状態。タンデムステップをつけるための出っ張りがないのでスッキリしました。ヒールガード部分を残しているのは、積載時のフック代わりにしようという魂胆です。
サイドバックには、かなり大容量の TANAX MFK-187 を選んでみました。本来はもう少し水平に取り付けるものですが、カウルの後ろの方に力がかかるのを避けたいので、サイドバッグ裏側前方のバックルをステーのヒールガード部分に固定してバッグ全体の重さがかかるようにした上で、上側のベルトをシート後部にかかるように取り付けてみました。これならきっと問題なさそうです。
NSR250Rは年式によりサイレンサーの高さや配置がまちまちですが、この1988年式の場合、左右のサイレンサーの高さが揃っています。またシートに平行に斜めになっているので、熱的問題さえ解決すればサイドバッグが後輪に触れないようにガードするステーの代わりをしてくれそうです。しかしこの車両の場合、サイレンサーステーが武川のステンレス製のものに交換され、リアブレーキのリザーバーもそこに取り付けられています。純正品はタンデムステップを兼ねたステーとなっていてより頑丈でバッグの重量がかかっても問題なさそうなので、純正品を取り付けることにしました。
ヤフオクで純正ステップを探し、不要な部品(タンデムステップそのもの)が付いていない安価なものを探します。ものによってはインシュレーターのゴムやその中のカラーがないものもありますが、これは必要なものなので付いているものを探して落札。NSR250Rのパーツはどれも軽量な作りになっていますが、このステーも肉抜きなどされていて思ったより軽いものでした。ただしこのタンデムステップをつける部分が出っ張っていて不格好なので切り落とすことにします。
グラインダーにカッター型の薄い砥石を付けて不要な部分を切り落とした後、厚みのある砥石やサンドペーパー型の砥石を使って形を整えます。最後にリューターで仕上げ。ちょっと磨いたのできれいになりました。
リザーバータンクは純正ステーには付きませんので、カウルに隠れる形になりますが位置を変更します。シートレールはかなり丁寧にリブなどをカットしてあるので元の位置ではありませんが、よいところに十分な空間がありました。
装着後の状態。タンデムステップをつけるための出っ張りがないのでスッキリしました。ヒールガード部分を残しているのは、積載時のフック代わりにしようという魂胆です。
サイドバックには、かなり大容量の TANAX MFK-187 を選んでみました。本来はもう少し水平に取り付けるものですが、カウルの後ろの方に力がかかるのを避けたいので、サイドバッグ裏側前方のバックルをステーのヒールガード部分に固定してバッグ全体の重さがかかるようにした上で、上側のベルトをシート後部にかかるように取り付けてみました。これならきっと問題なさそうです。
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| NSR250R