2018年07月14日

ウインカー点滅周期の調整

リアウインカーを流れるタイプにしたことで1つ気になることが出てきました。通常走行時はともかく、信号待ちなどで長くアイドリングが続くと電圧が低下し、ウインカーの点滅周期が短くなるのです。オリジナル状態ならバッテリーがあるのでなかなか電圧低下しませんが、バッテリーレス化しているため、しばらくすると電圧が下がってきます(ウルトラキャパシタを用いたバッテリーレスキットを使っているので、エンジンを止めてもウインカーが10秒ほど動作するぐらいの電圧保持力はありますが)。また、流れるタイプのウインカーは最初は小さく、だんだんと点灯面積が大きくなっていく方式のため(現在の車両規則ではそのような点灯方法しか認められていない)、あまりに点滅周期が短くなると消灯までに全てのLEDが点灯せずに終了することも起こりかねません。


アイドリングを低め(1200RPM程度)に設定して電圧が下がってきたときの実際の点滅の様子はこのような感じです。かろうじて全てのLEDが点灯してから消灯しているようですが、光り方として品がありません。そこでウインカーリレーを交換してみることにしました。

relay.jpg

amazonでも多数のウインカーリレーが売られています。L字に2つのピンが生えたリレーならどれでも使えそうですが、その中で電圧低下に強そうなもので、例によって安いものを注文。送料込みで580円でした。届いたものを見てみると、防水がされていないのはわかっていましたが、外ケースに基盤がはめ込まれているだけの簡単な構造。回路を見てみると、トランジスタが3個に同容量の電解コンデンサが2個・・・非安定マルチバイブレータ回路の亜種ともいうべき回路になっているようです。まずはそのまま装着してみましたが、純正の状態とほとんど変わらず、やはり電圧低下すると少し周期が短く(点滅が速く)なります。そこでコンデンサの容量を大きくしてみることにしました。

cap.jpg

手持ちの電解コンデンサをあてがって動きを見てみると案の定、一方の容量を増やすと点灯時間が伸び、もう一方を増やすと消灯時間が伸びます。点灯時間を決めている方の電解コンデンサを47μFから100μFに変えることにしました。左が購入時の状態、右は一方(上側)のコンデンサだけを変えたところです。


同じようにアイドリングで電圧が低下したときの点滅の様子です。あまり大きくは変わりませんが、LEDが最後まではっきりと点灯してから消えるようになり、望み通りの結果となりました。


少しアクセルを煽って電圧を上げてから撮影すると、このような感じです。点滅周期が少し伸びましたが、規定の毎分60-120回には十分収まっています。通常時はこのような点灯状態で見えるはずです。
posted by tksg at 22:01| Comment(0) | FX110
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