2018年05月13日

FX110の最低地上高とメインテナンス

現在のオフロード車のホイールは、フルサイズと言われるものでもフロントが21インチ、リアが18インチですが、FX110はフロント・リアともに21インチの大きなホイールを装着しています。さらにタンクの機能を兼ね備えた扁平なフレームと、高さを要しない横型エンジンの組み合わせにより、非常に高い最低地上高の高さを確保しています。公道走行可能なバイクとしてはトップクラスの最低地上高と言えます。

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普通に走る分には腹を擦ることを恐れる必要がなく良いのですが、メインテナンスのときには少し工夫が必要になります。特にチェーンのメインテナンスは頻度が高く、そのときにリアタイヤを回す必要があるのですが、それが簡単ではありません。センタースタンドがなく、またリフトで持ち上げるにも、小さいものでは届かない可能性があります。

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そこでまず、最低地上高の実測です。1G状態で立てかけて最低地上高を測ると370mmありました。サブフレーム部分などはもっと高くなっていますが、ステップが下寄りに付けられており、その金具の下端が少し飛び出ていて、そこが370mmです。車重がかかってこの状態ですので、さらにもう少し、約400mmまで持ち上げなければリアタイヤは空転しません。

ネットで色々調べると、高級品のジャッキ(リフト)には500mmかそれ以上まで上がるものもありますが、廉価な製品では350mmまでのものが多くなっています。また、多くのジャッキはパンタグラフ式(X字型)で、伸び切ったときにはXが細くなり片側に寄るので、あまり安定感が高いとはいえません。オフロードスタンドなどの簡易なものもありますが、そもそもオフ車は軽いので、可動しない単なる台座も多く使われているようです。そこで私は以下のようにしてみました。

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洗車用具を入れている座れるタイプのプラスティック製の箱に、適当に廃材を組み合わせて高さを稼ぎます。この状態で台座の高さが約400mmです。これを腹下のステップのそばに置き、リアを人力で持ち上げて載せるのです。FX110は乾燥重量83kg、装備重量でも87kgしかないので、リアフェンダーに覆いかぶさるようにして向こう側のスイングアームに手をかけ持ち上げると、簡単にリアが持ち上がります。いちいちリフトで上げるより手軽で素早く、また載せた状態での安定感も高いと思います。

今回は廃材を使ったのですが、写真のように少し曲がったりして危なっかしいので、そのうち適当な角材を切ってこようと思っています。ともあれ、このためだけにジャッキを買うことは避けられました。
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2018年05月12日

FX110の燃費

FX110の燃費を測ってみました。といっても出かけた距離を給油量で割るだけです。

正確を期すため、移動距離はgoogle mapで経路検索をして求めました。また給油量はメスカップを用いて測ります。出かける前にきっちり満タンにしておき、往復54.6kmの移動後に同じところまで給油すると1.3L入ったので、燃費は42km/Lとなりました。航続距離は140kmぐらいということになりますが、実際には100kmになったらガソリンスタンドを意識する必要があるでしょう。なお移動距離のメーター読みは59.2kmでした。

燃費は交通の状況によって大きく変わります。今回は田舎の片側1車線道路で、GPSで移動中の記録を取りましたが、それによると平均時速は約30km/hでした。高低差100mぐらいの小さな峠を5回通っています。燃費にとってはかなり両条件だったと思いますが、カブのエンジンとして見るとあまり燃費は良くありません。やはりハンターカブ同様、ギアリングが低いのが燃費に悪影響を与えているようです。フロントスプロケットの歯数を増やすと燃費が良くなるだろうと思います。

FX110の燃料タンクは小さいので、そのつどガソリンスタンドで給油するのは面倒だし、一回の支払いが数百円でちょっと馬鹿馬鹿しい感じがします。そこで私は携行缶を購入して自宅で給油しています。

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上の写真に写っているのはそれぞれ、10L, 3L, 0.5Lの携行缶です。もともと農機具用に3Lの携行缶を持っていましたが、それだとFX110の一回分にしかならないので10Lのものを買い足しました。3Lのものが無駄になった感じがしますが、実際には10Lの携行缶内の残量が少なくなった時点で残りを3Lに移し、10Lをガソリンスタンドに持っていって給油すればいいので、無駄にはなりませんでした。0.5Lのものは外出時の保険代わりにと買ったものですが、実際には出かける前に満タンにしておけば私の遊び方では問題ないので、出先で給油したことはありません。
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2018年05月06日

ハンターカブとFX110

アジア圏では、ホンダのカブのエンジンの設計をコピーしたバイクが多数製造されています。これらの多くではそのまま、ホンダ製の部品や、ホンダ純正エンジン向けに作られた社外パーツを装着できることがままあります。その関係で、補修部品やチューニングパーツについて調べるようとすると、どうしても似た仕様のホンダのバイクを調べることになります。そんななかで、よく似てるなあ・・と思わされるバイクがあります。オフ仕様に振った人気のカブ、ハンターカブ (CT110) です。

たぶん、CT110 に乗っている人からすると「そんなのと一緒にするな」と言われるかと思います。たしかにそうだと思います。しかしどうも偶然の一致とは思えないような部分もあります。先日バイクが集まるところでご一緒し、改めてそういう感想を抱きました。

エンジンは先に書いたように、ホンダの横型エンジンの設計で、外観は大変良く似ています。排気量は110ccといいながら実際にはそれよりも少し小さい105〜106cc。ストロークは共通で49.5mmです。馬力も7ps前後でほぼ同様。セルがなくキックスターターのみというのも同じです。

シフトチェンジは、普通のカブは前を踏み込むとギアが上がっていきますが、ハンターカブは逆向きで、掻き上げるとギアが上がっていきます。一番下がニュートラルの N-1-2-3-4 で、4速からさらに掻き上げてもニュートラルには入らない、リターン式です。これらは全て、FX110 と共通です。もちろんどちらも遠心自動クラッチ式。ギアリングが低く、最高速があまり伸びない点と、そのためにこの種のエンジンを積んでいる割に燃費が伸びないのも同様です。

乾燥重量は83kg (FX110) と 87kg (CT110) で近く、乗車定員は1名。なによりどちらもその軽さゆえ、気軽にオフロードに入っていき、ギアリングの低さを活かしてトコトコとクリアするのが得意という美点を共有しています。

もちろん全然違う部分もあります。CT110 には大きなキャリアがついていて積載性が高いのに対して、FX110には皆無である点は最大の相違点でしょう。リアブレーキの操作方法が違うこと、副変速機の有無(国内版のCT110には備わっていない)、なども色々違います。まあそもそも、実用の道具か、実用性無視のファン志向か、といったデザインイメージが正反対を向いていますが。

ですが同じ原付二種同士、速度域も、楽しいシチュエーションも似ているので、一緒にツーリングに行ったりすると楽しいんじゃないかなと思ったりしました。最近クロスカブもモデルチェンジしてハンターカブにいっそう近づいたし、フラット林道などのライトな、文字通りのオフ会?なんかがあったら参加してみたいです。
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