2018年09月08日

エアクリ塗装

サイドゼッケンカウルをリフレッシュして、今度はその手前のエアクリーナーボックスの樹脂の劣化が気になってきました。

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写真のように、白っぽく劣化しています。この部分も樹脂むき出しでなくクリア塗装されているようにも見えます。この車種では劣化が目立つ場所なのか、ここに貼り付けるカーボン柄のシートも販売されていますが、あまりカーボン柄ばかりにするとやりすぎ感が出るので、ここは塗装することにしました。

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塗料には今回、染めQを使ってみました。また塗料を剥がれにくくするプライマー,「ミッチャクロンマルチ」も使います。染めQは皮革など柔らかく変形しやすいものにも塗装できますし、ミッチャクロンマルチはバイク外装のポリプロピレンにも有効だということなので、外装パーツも塗装できるだろうと思ったためです(結局、外装にはカーボンシートを貼ったのですが、将来シートを剥がして塗装に変更するときに色目や質感が合うということを期待しています)。

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周囲のパーツを外してもいいのですが、どうせマスキングはすることになりますので、リアブレーキのリザーバーのネジだけ外してそのまま塗装しました。もちろん塗装前には中性洗剤とアルコールティッシュで簡単に脱脂しています。ミッチャクロンも染めQもとても乾燥が早く,あっという間に終わりました.

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右側はカーボンシートと塗装でかなりきれいになりました。マフラーにも少し傷がありますが、これは次回の補修のネタになる予定です。

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左側も同様に塗装しました。エアクリーナーボックスの蓋のノブも、外すほどのこともなかろうと、マスキングだけして塗装。きれいに仕上がりました。

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傷があったフロントのゼッケンカウルもカーボンシートで加飾。形状が複雑なためちょっと苦労しましたが、それなりの仕上がりになりました。

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カーボンシートと塗装のお手軽修復で結構きれいになってきました。あとはフレームやスタンド、アンダーガードなどのシルバー塗装の補修でしょうか。スポークも磨きたいところです。
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2018年09月02日

小傷の修復

今回のXR250は13年落ちの中古車なので、当然、あちこちに汚れや小傷があります。まずグリップですが、前のオーナーが交換してからかなり経っているのか劣化してきていますので、交換しました。

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バイク用品店に行くと驚くほどいろんな種類のグリップが売っています。その中から、多色使いやロゴが目立つやつでない地味なもので、寸法が合うものを買いました。よくグリップを抜くのに苦労するようですが、接着剤が劣化していたのか左右ともわりに難なく抜けてくれました。バーエンドをつけるし、きつめでほとんど回らないので、接着剤を使わずに挿入。

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バーエンドも片側が削れてしまっていたので交換。レバー類などいくつかZETAのアクセサリがついているので、安かったこともあり、合わせてみました。

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つぎにリアサイドのゼッケンカウルにとりかかります。オフ車の外装はやわらかいポリプロピレン製で、艶を出すのは難しいということですが、右側は転倒のためか傷がついているので、ダメ元で削ってみます。

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大きな傷は消せましたが、サンドペーパーの目が残ってしまっています。ここから目を細かくして、最後には仕上げ用のコンパウンドも使って磨いてみましたが、やはりもとの光沢には戻りません。良かったのは100円ショップにも売っている、女性用の「つめみがき」で、これでかなりツヤは出るので白い外装なら違和感ないところまで持っていけそうですが、黒外装はよほどうまく磨かないと元のツヤはでそうにないし、もしかしたら元の外装は艶出しのためにウレタンクリアで塗装されているようにも見えます。まあここまでの作業は下地均しと考えて、つぎの方法に進みます。

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これは3Mの「ダイノックフィルム」というもので、もともとは建材だそうですが、最近はカーラッピングなどと呼ばれ自動車(4輪車)のドレスアップにもよく使われるようになっているものです。上の写真は端切れですが、以前購入したドライカーボン風のものを大量に余らせているので、これを貼ってみることにしました。

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ドライヤーで熱風を当て、熱いのを我慢して伸ばしながら貼っていきます。凹凸が激しいものはなかなかシワなく貼るのが難しいのですが、これぐらいの形状なら十分可能です。凹部は使用の過程で剥がれて浮いてきたりすることもありますが、これぐらいのうねりなら大丈夫でしょう。思った以上にきれいに、それっぽくなりました。

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装着しました。もともと黒外装ということもあってとてもいい感じです。反対側も同じように貼り込んで完成。もしまた傷が入っても、貼り直すための在庫もたっぷりあります。

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個人的には表面がツルツルのウェットカーボンタイプよりも、少し落ち着いたこのドライカーボンタイプが好みです。他の部分も貼り込みたくなりますが、あんまりカーボンだらけになるのも品がないので、あとはライトカウルぐらいにしようかと思っています。エアクリーナーボックスの表面も少し劣化しているので、ここは次回、黒色で塗装しようと思います。
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油温計

XR250は空冷なので冷却水がありません。しかしそのせいで、エンジンの温度は走行風まかせ、エンジンの負荷に対し走行風があまり当たらなかったりすると潤滑油の温度が上がります。そこで油温計を取り付けました。

XR250の潤滑方式は「ドライサンプ」です。多くのエンジン(ウェットサンプ)はエンジン下部に潤滑油がたまり、それをオイルポンプが組み上げてエンジン各部へ届けます。それに対しドライサンプでは、エンジン下部へ落ちてきた潤滑油はエンジン外部のオイルタンクへ吸い上げられてしまい、潤滑はオイルタンクから別のポンプが圧力をかけて送り込みます。エンジン下部にオイル溜まり(オイルパン)を設ける必要がなくエンジンが小型化される、クランクシャフトがオイル油面を叩くことがなくなり出力が向上する、オイル冷却に有利、などの利点がありますが、オイルタンクを別に設ける必要があります。そこでXR250ではフレーム内にオイルを貯めるようになっています(バイクには割と多い方式です)。

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そのためオイル注入口はエンジン本体でなくフレームについています。タンクとハンドルの間にキャップがあり、ここでオイル量もチェックします。今回取り付ける油温計はここにキャップのかわりにつけるだけ。オイル量をチェックする棒(ディップスティック)が温度計になっていて、キャップ上に油温が表示されます。エンジン本体に取り付ける同様の油温計は車種ごとにいろいろ売られていますが、XR250は注入口が目の前なので見やすくてよい、というわけです。

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油温計を取り付ける前に精度のチェックをしておきます。今回のものは国内メーカの製品なので不安はありませんが、同様の油温計には海外製の怪しげな商品もあり、不正確な油温が表示されるとかえってまずいからです。お湯をぶくぶくと沸騰させ、そこに油温計を差し込むとちょうど100℃、精度はバッチリのようです。

走行時の油温は気温や負荷、車速によって違うはずですが、一般道を1時間ぐらい連続走行したところ120度近くまで上がりました。空冷なのでどうしても油温は高めですし、夏場ということもありますが、それにしても意外と高めです。オイル交換はこまめに、また高温時の粘度が高いオイルを入れるほうが良さそうです。渋滞路を走る機会はあまりなさそうですが、やはり空冷エンジンには油温計があったほうがよさそうです。
posted by tksg at 12:00| Comment(0) | XR250