リアのカウルが交換されているうえ、1988年式オリジナルの18インチリアホイールから1990年以降の17インチホイールに交換されているのでわかりにくいのですが、マフラーとタイヤの位置関係などを見ると、やはりちょっと高いように思われます。そこで少しリア車高を下げてみることにしました。
リアサスのプリロードを変更することで車高を変えることができます。ただし停車時(非乗車時)はダンパーが伸び切った状態で、この長さはプリロードでは変化しないので停車中の車高には変化がありません。またがった感じでは足付きから1〜2cmほど下がった気がしますが、いずれにしてもちょっと走ってみて感触がどうかでしょうか。フロントのプリロードは最弱になっていたのですが大きい段差で少し遊び感があるのでフロント側は一段回だけ逆にプリロードを強くしてみました。
リアカウルを外したついでにリミッターを解除できるスイッチを取り付けてみました。このリミッターは最高速を180km/hに制限するスピードリミッターではなく、RCバルブの開度を制限することにより最高出力を45psに抑えるためのリミッターです。1988年式のNSR250Rでは上の写真の赤丸内のギボシを抜くだけでこのリミッターが解除され、フルパワー化されます。当時、この手の2ストロークレプリカはヤマハのTZR250などと熾烈な競争にあっただけでなく、サーキット走行に利用されることが多いことから簡単にフルパワー化できるようにしたのでしょう。しかしこのあまりに簡単な、いかにも「解除してください」と言わんばかりの作りは他メーカーから批判を受けたようで、この1988年式ではそもそも45psに収まっていないとも言われた最高出力ともども、次年度の1989年式から対策が施されてマイルドになってしまいました。
リミッターを解除したままにしてしまう人も多いようですが、この配線(エンジン回転数をRCバルブサブコントローラーに伝える配線)を抜くとオイルポンプの電子制御もカットされオイル供給量が増えてしまいます。サーキットでは問題ないようですが、街乗りだとかぶりやすくなったりオイル消費量が増えたりすることになるので、スイッチで簡単に切り替えられるようにしてみました。といってもスイッチの先にギボシのオスメスをつけるだけです。
スイッチは雨がかかりにくく不用意に触ってしまいそうにないタンクの奥(エアクリーナーボックスの側面)に貼り付けてみました。現状でも十二分なパワーがあるので解除する必要は感じませんが、そのうち一度試してみたいと思います。
他に、シフトペダルの位置が高すぎるので少し下げるなどの調整もしました。車庫内は日陰とはいえこの連日の暑さ。これ以上作業したり乗りに出かけたりすると熱中症になりそうなのでこのへんで切り上げました。
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